Raspberry Pi 4にカメラモジュールを取り付けてみたので,その手順を紹介したいと思います.
使用したカメラモジュール

使用したカメラモジュールは,「Raspberry Pi HD Pi NoIR Camera Module V2」という赤外線カメラです.
このカメラモジュールの特徴を簡単に挙げてみると,
- 最大解像度:3280×2464(約800万画素)
- 最大フレームレート:30fps
- 寸法:23.86×25×9mm
- イメージセンサ:SONY IMX219PQ
- 露光制御、ホワイトバランス、輝度検出などの自動制御機能
このモジュールは普通のカメラモジュールとしても利用できるのですが,赤外線フィルタが搭載されていないため,赤外線LEDと併用することで暗闇の中も撮影することができるようです.
カメラモジュール取り付け手順
まず,ラズパイの電源を切ってしまいましょう.そのあとは,カメラモジュールの取り付けがしやすいように,ケースからラズパイを取り出します.キーボードなどの周辺機器も一応抜いておきます.

そして,写真の上の赤い四角の部分にカメラモジュールを取り付けていきますよ!

まずは,コネクタの黒い部分の両側の出っ張りを上に向かって引っ張ります.すると,上の写真のように数mmほど持ち上がります.

次に,カメラモジュールをコネクタに差します.このとき,金属の端子面がHDMIの端子側に向くように差してください.青色の面はUSB端子や有線LAN端子側がある方に向くようにします.
カメラモジュールを取り付けたら,黒い部分を元に戻します.このとき少し力がいるかもしれません.しかし,折れたりしないように気をつけましょう.
こういったぱっと見て差し方がわからない端子は困りますよね〜〜.

僕が持っているラズパイのケースは,カメラを置いておく場所があるので,そこに差しておくことにしました.

Raspberry Pi 4側の設定
カメラモジュールを取り付けたら,Raspberry Pi側でカメラモジュールを使えるようにするための設定をします.
まずは,「スタートメニュー - 設定 - Raspberry Pi の設定」を開きます.


カメラの項目を有効にします.

この後に再起動するかを聞かれるので,再起動しましょう.

これで,ラズパイ側の設定は終わりです.簡単でしたね!
次に写真の撮り方を説明します!
写真の撮り方~コマンド編~
まずは,コマンドでの写真の撮り方を説明します.raspistill
コマンドを入力するだけです.
$ raspistill -o sample.jpg
コマンドを入力すると,プレビュー画面が出てきて,5秒後くらいに自動的にシャッターが切られます.これで,sample.jpg
という名前で写真が撮影できます.

動画を撮るには,raspivid
コマンドを入力します.
$ raspivid -o sample.mp4
コマンドを入力すると,デフォルトでは5秒間の動画が撮影されます.撮影時間を指定するならば-tオプションを用います.
$ raspivid -o sample.mp4 -t 10000
このコマンドでは10秒の動画が撮影できます.-tの後ろの数字は撮影時間で,単位はミリ秒です.
写真の撮り方~Cheeseを使う~
ラズパイで写真を撮るGUIアプリはいろいろあるようですが,今回は検索したらよくヒットするCheeseというアプリを使ってみます.
インストールの方法は簡単で以下のコマンドを入力するだけです.
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install cheese
すると,スタートメニューの「サウンドとビデオ」にCheeseが追加されているので,クリックして起動します.

他の方の記事を見るとプレビューの画面は普通に表示されているのですが,僕の環境ではなぜかモノクロになってしまいました.
真ん中のカメラのボタンを押すことでシャッターを切ることができます.
また,エフェクトボタンを押すと様々なエフェクトを選ぶことができます.しかし僕の環境ではモノクロになっているので少し分かりにくいですね.

Cheeseで撮影した写真は,Picturesフォルダの中の「ウェブカム」というフォルダの中に保存されます.
Cheeseを長時間立ち上げているとラズパイがものすごく熱くなるので,熱暴走には気をつけないといけないかもしれませんね.
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